ライフスタイル

スマートサングラスをトレーニングのお供に

最先端の音声認識テクノロジーを採用したスマートサングラス Oakley Radar Pace が、トレーニングを追跡し、生体データをモニタリング。コーチ機能により、最高のパフォーマンスを引き出します。

ランニングやサイクリング中に心拍数やペースを確認するのに、電話やスマートフォンをのぞき込む必要はありません。サングラスに質問するだけで、必要な情報をリアルタイムで読み上げてくれます。

Oakley 社が発売した新しいサングラス「Radar Pace」のスポーティーなフレームの内側には、音声を認識するコーチ機能が組み込まれています。トレーニングを追跡しながらアスリートの自然な語りかけに反応。メガネに付いているイヤホンジャックを通じてフィードバックを返すことでモチベーションを高めてくれます

「まさに最先端のテクノロジーです」と語るのは、インテルのニュー・デバイス・グループに所属するインタラクティブ・エージェント・テクノロジー担当ディレクターであり、音声認識コーチ機能を実現するインテル® リアル・スピーチ・テクノロジーのリードエンジニアを務めるジム・ファービーです。

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彼のチームは、Oakley 社の設計エンジニアと 2 年にわたり共同開発を進めてきました。ファービーの指摘によれば、Apple 社の Siri や Amazon 社の Echo などに代表される音声テクノロジーは、会話の流れを解釈してくれませんが、インテル® リアル・スピーチ・テクノロジーを使えば、デバイスと対話できるようになります。

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インテル® リアル・スピーチ・テクノロジーは、フィットネス分野の 50,000 件を超える単語やフレーズを認識。ユーザーが発する言葉の文脈を理解します。同じ質問を何度も繰り返す必要はありません。実際の会話の様子を見てみましょう。

ランナー: 心拍数は?

Radar: 心拍数は毎分150 回です

ランナー: ケイデンス (自転車走行時の1分間のペダルの回転数) は?

Radar: ケイデンスは70 です

ランナー: それで充分かな?

Radar: このケイデンスでは低すぎます。

ランナー: このくらいでどうかな?

Radar: ちょうどいいです。

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「わずか56グラムに詰め込まれた50 ポンドのテクノロジー」

Radar Pace は、主にサングラス (カナル型イヤホンとマイク内蔵) と iOS/Android 用のモバイルアプリの 2 つで構成されています。軽量でスタイリッシュなフレームには、速度、ケイデンス、心拍数の各センサーとともに、ジャイロスコープ、加速度計、気圧計、インテル® リアル・スピーチ・テクノロジーがわずか 56 グラムのパッケージとして組み込まれています。

インテル・ヘッドダウン・プロダクト部門のビジネス開発担当シニア・ディレクターを務めるクリス・クロテューはこう語っています。「Oakley 社はデザインを一手に引き受け、私たちは全く新しいテクノロジーと新たな製造テクニックの開発を担当しました。23 キログラムのテクノロジーを 56 グラムのフレームに詰め込んだのです。実際に着用しても、まさか最先端のテクノロジーが入っているとは思えないでしょう」

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開発チームは、スマートグラスを高温にさらしたり、水に浸したり、2~3 m の高さから落下させたり、ランナーやサイクリストによる数百もの実地試験を行うなど、厳しい試験を実施。10 月初めに Oakley 社の Web サイトで発売が開始されました。販売価格は 450 ドル (約 5万円) です。

フィットネス・マニアの活動範囲は、静かな森の中の小道だけではありません。そこで、ファービーと彼のチームは騒がしい環境でも試験を実施。たとえ風や車の音が響いたり、数多くのランナーやサイクリストが通り過ぎる中でも、インテル® リアル・スピーチ・テクノロジーが正確に音声を認識できるように調整を繰り返しました。

Radar Pace は ユーザーのスマートフォンの Android アプリや iOS アプリにワイヤレスでつながりますが、インターネットや電話回線に接続する必要はありません。ローカル環境で動作するため、電波が届かない場所でも心おきなくトレーニングできます。

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多言語を操るモチベーター

ファービーのチームに所属するソフトウェア・アーキテクトであり、サイクリストとして週 3 回スマートグラスのテストを繰り返してきたアンドレア・ダニエレースクは、「フィットネス・マニアは英語圏の人とは限りません」と指摘します。Radar Pace が、英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語に対応しているのはこのためです。

また、「世界には、親身になって応援してくれるコーチを好む文化もあれば、より直接的な指導を好む文化もあります」とダニエレースク。女性のコーチの方がやる気が出る人もいれば、男性の方が良いと答える人もいるのです。そこで、インテルと Oakley 社は、それぞれの言語に対応する声優を選ぶのに数カ月を費やしました。

例えば、英語版のコーチは女性の声を採用していますが、ファービーによると「応援することでやる気を引き出す」演出になっています。一方、スペイン語版のコーチは同じ女性の声でも、より直接的で厳しく指導する演出になっています。男性の声を採用したドイツ語版のコーチは、直接的な指導をしつつ、熱心に応援するような演出になっています。

「このプロジェクトには、多くの難題がありましたが、それらを一つひとつクリアしてまとめ上げることで、製品の完成度を高めることができました」と語るダニエレースクに、ファービーも「これは私たちが作り上げた製品の中で、最もクールで最も困難な挑戦でした」と大きくうなずいています。

 

※文中に記載の金額は、日本語原稿執筆時の為替レートで計算しています。

 

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