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プロゲーマー、e スポーツスターダムへの道

スキルを磨いて e スポーツ競技の世界に飛び込んだ n0thing 氏は、PC をファイン・チューニング※することで頭角を現してきました。

※ファイン・チューニングとは機械などを調整すること。この場合は PC の性能を改善すること。

プロゲーマーのジョーダン “n0thing” ギルバート氏は、16 歳のときにアイスホッケーを断念し、未知の世界に挑戦することを決意しました。それは、一人称視点のシューティング・ゲーム「カウンターストライク」を舞台とする e スポーツ競技の世界です。ホッケースティックを置き、戦いの場を PC に移した彼は、アマチュアリーグで頭角を現したものの、壁に突き当たりました。ゲームプレイのスキルが著しく向上した結果、長年憧れてきた招待制の大会への出場を目前に、コンピューターの方が限界に達してしまったのです。

「両親はそのとき、息子がクリスマスプレゼントに欲しいものは、カウンターストライクを思う存分プレイできるコンピューターに違いないと気づいたようです」とギルバート氏は振り返ります。

写真提供:@DramosHD

NexGen Computing 社のオーナーであり、カスタム PC ビルダーのトラビス・ジャンク氏は、最近開催された PC モッダー (改造) 大会「Expert Mode」にて、「ゲーマーがゲームプレイで生計を立てることが可能な時代になってから、このような話をよく耳にするようになりました」と語り、こう続けます。

「私のところには、自分の子供にゲームの才能があると信じている親御さんたちがよく来られます。それは、ゲーム競技のキャリアをスタートするにふさわしい PC を買い与えたい一心からです」とジャンク氏。

音楽家がスキルを磨いてさらにレベルの高い演奏をするために良質な楽器を手に入れるようなものです。

18 歳を迎えた 2 年後の 2008 年、クリスマスプレゼントとして初めてゲーム PC を手に入れたギルバート氏は、プロセッサーをインテル® Core™ 2 Duo プロセッサー E8600 にアップグレードしました。その効果は絶大で、カウンターストライクをプレイするプロチーム Evil Geniuses とのプロ契約につながりました。さらに同年秋、チームは Intel Extreme Masters III Global Challenge Los Angeles で 3 位に入りました。

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以来、ギルバート氏はトップレベルの舞台で対戦を重ね、激しさを増すプロフェッショナルな e スポーツの世界で強さを維持するために、ハードウェアを進化させ続けています。所属チームも Evil Geniuses から Complexity へと移籍。その後さらに、トップチームの Cloud9 との契約を果たしています。

ギルバート氏の PC は、彼が秒単位で下す戦略判断のとてつもないスピードに対応しなければなりません。

「少しでも操作がもたつくと、その影響は全体に及びます。パフォーマンスの低い PC でゲームをするのは、サッカー選手が芝のグラウンドではなく、ぬかるみの中でプレイするようなものです」とギルバート氏。

カリフォルニアのチームハウスで 1 日 8 時間から 10 時間の練習に明け暮れる彼は、試合で最高の強さを発揮するために道具にこだわっています。例えば、インテル® Core™ i7-5930K プロセッサーを少しオーバークロックすることで、高速フレームレートでのゲームプレイが可能になりました。通常の PC では 60 フレーム/秒 (fps) が限界ですが、ギルバート氏は、トップレベルのプレーヤーなら 200 fps を軽く超えるフレームレートが必要だと断言します。

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一般的なプレーヤーたちは、カウンターストライクの実戦的な fps レベルについて議論したがりますがプロの間では議論をするまでもないとされています。モニターで選択できるフレーム数が多いほど、プレーヤーの操作が画面に反映されるまでの遅れが少なくなります

ギルバート氏は「操作と画面のずれが大きくなると、プレイの質は間違いなく低下します」と説明。

インテル・ゲーミング・ストラテジストのマーク・チャンは、試合中は最後の最後までスムーズさが最重要視されるとして、次のように説明しています。

「カウンターストライクの競技では、単に歩き回ったり、敵を探したりするような状況がありますが、そうした場面では表示要素が少ないのでフレームレートは上昇します。

写真提供:C9

しかし、角を曲がって敵に遭遇した途端、物理的な演算やプレーヤーの操作など、CPU で処理しなければならない新たなタスクが急増。結果的にフレームレートが低下し、操作にずれが生じ、思うように実力を発揮できなくなる恐れがあります」

ギルバート氏も、「処理能力が不足しているとフレームレートが低下するため、プレーヤーに戦い方を選択できる余地を与えるためにも高性能な PC がますます重要になります。

カウンターストライクが登場したころは、処理能力が低くても何とか戦えたのですけどね。冗談で『ゲームボーイでプレイしているみたいだな』と笑ったものです」と語っています。

しかし今では、そんな冗談は通用しません。

e スポーツはトーナメント形式が一般的になり、プロ競技として確立されつつあります。イベントで最高の道具を使用できなければ、チームは躊躇なく棄権するでしょう。

ギルバート氏は、カウンターストライクで求められる PC 性能を F 1 のレースカーに例えています。ドライバーの優れたテクニックに応えられないレースカーや車両テクノロジーでは、とうてい優勝などできません。

問題の一因としては、絶えず進化するゲームと道具の性能のいたちごっこが挙げられます。e スポーツタイトルが常にアップグレードされ、微調整が加えられるにつれて、トッププレーヤーもマシンをアップグレードしてオーバークロックし、さまざまなプレイ状況に対応しなければならないのです。

写真提供:@DramosHD

ギルバート氏のマシンは、プレーヤーの個性を表現できるレベルに達しています。彼はフリースタイル・ラップ (即興のラップ) に合わせてプレイすることで知られていますが、その様子は膨大なフォロワー数を誇るギルバート氏の Twitch チャンネルで視聴できます。ゲームの実況を視聴できるこのチャンネルは、ファンとの交流にも一役買っています。

彼はストリーミング・カルチャーを支持すると同時に、ガッツのあるプレーヤーたちをリスペクトしています。それは、テクニカルスキルとは関係なく、「プレイスタイルやユーモアのセンスで多くの人を惹き付ける」プレーヤーたちです。

しかし、ストリーミングを行うとなると、プレーヤーの PC にかなりの負荷がかかります。

動作周波数の高い CPU のメガタスク機能にも依存しますが、高品質なストリーミングを行うには、カウンターストライクをスムーズに動作させつつ、同時に Twitch、オーディオプログラム、DVR (デジタル・ビデオ・レコーダー) などもシームレスに実行できる PC が必要です。

ギルバート氏がかつて断念したアイスホッケーと同様に、e スポーツで勝ち上がるには、レベルに応じた道具を手に入れる必要があるのです。ゲーム PC はプレーヤーの実力以上の性能は発揮しません。また、最高級の CPU だけでプレーヤーが世界チャンピオンになれるわけでもありません。ギルバート氏は、プレーヤーのスキルレベル、予算、目標に最も適したマシンを使用することを勧めています。

「自分が気に入った快適なマシンを使用するのが一番です。真剣に頂点を極めたいと思うなら、自分自身にウソをつくことはできないでしょう」 (ギルバート氏)

タイトル画像提供:@DramosHD

編集者より:イノベーションによってゲームテクノロジーの「コアを強化」したい方は、インテル® Core™ i7 プロセッサー エクストリーム・エディションインテル® ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0オーバークロックの各リンクをご参照ください。ゲームや e スポーツ関連のその他の記事については、Game On! コレクションをご覧ください。

 

 

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