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テクノロジーで完璧なゴルフプレーを!

Shawn Krest Writer, Movable Media

リアルタイムのプレー分析からセンサーによるスイング分析に至るまで、いまや週末ゴルファーも、最先端テクノロジーの恩恵を受けられるようになっています。

ゴルファーがテクノロジーについて語る場合、これまでは、精度の高いパター最先端のカスタムアイアンなど、ゴルフクラブのイノベーションを指すのが一般的でした。昨今のウェラブル・ゴルフ・テクノロジーの進歩によって、ゴルフの腕を磨きたい人たちは、かつてないほどデータ分析に注目するようになっています

Game Golf CEO、ジョン・マグアイア氏は、「データは嘘をつきません。データから、さまざまなシチュエーションにおけるゴルファーの傾向が分かります」と語ります。同社は、プロが用いるのと同様のリアルタイム分析をアマチュアに提供する会社です。

テクノロジーを活用すれば、PGA (プロゴルフ協会) から賞金を得ているプレーヤーも、週末にゴルフを楽しむプレーヤーも、あらゆるレベルのゴルファーがコース上でのパフォーマンスを詳細に把握することができます。

ゴルフ用品の限界

企業は、これまでよりもさらに軽く、強く、空気力学的に優れた新しいクラブヘッドやシャフトを常に発表しています。ボールのスイートスポット (ボールの真芯) に高い確率で当たるように設計されたこうしたクラブによって、プレーヤーはボールをもっと遠くへ、もっと真っ直ぐに飛ばすことができるようになります。

テクノロジーの観点で言うと、古いクラブを使っているゴルファーは不利です。ほとんどのエキスパートは、23 以上前のクラブは使わないようにアドバイスするでしょう。

「最高級と言えるドライバーは、いずれも過去半年以内に発売されています。選択肢はこれまで以上に豊富になっています」と語るのは、ゴルフ場の多いオーランドにあるエドウィン・ワッツ・ゴルフ・スーパーストアのマネージャー、ブライアン・ログラッソ氏です。

ゴルフボールも、多層構造になり、より真っ直ぐに、より遠くに飛ぶようになるなど、飛躍的に進化しています。テクノロジーの進歩が革命を起こし、一部のコースはプロには簡単過ぎるという事態になっているほどです。

しかし、週末ゴルファーは飛躍的に進歩したテクノロジーの恩恵を、まだそれほど受けていません。平均的なハンディーキャップ 100 年以上にわたりあまり変化していませんし、ハイテクを駆使したクラブやボールがあるからといって、基礎技術の習得が不要になるわけでもありません。この分野でテクノロジーが役立つのは、新しいスイングの追跡や分析です。

興味深い分析をもたらすビッグデー

2003 年以来、PGA ツアー会場の近くには、18 輪トレーラーの後部のような ShotLink トレーラーが停められています。このトラック型の高度な指令センターは、ツアーで繰り広げられるすべてのショット (多くの場合 2,000 万ストローク以上に上ります) のパフォーマンスをリアルタイムに追跡します。

ShotLink トレーラーをツアー会場で当たり前に見かけるようになって 10 年が経った頃、ジョン・マグアイア氏はアマチュア向けの同様のデータ収集プロジェクトの開発に着手しました。そして誕生したのが Game Golf です。

コース中に取り付けられたレーザーを使用してショットを追跡する ShotLink のように、マグアイア氏は「ゴルファーに負担がないもの」が必要と考えました。あらゆる動作が追跡されていることをプレーヤーが意識せずいられるように、このシステムでは、ベルトに装着するデバイスまたはゴルファーのスマートフォン上のアプリと、クラブの端に装着する軽量小型のタグを使用します。

ゴルファーは、ラウンド後に、プロが使うような指標をダッシュボードで確認。ストロークの距離、軌道、ボールがグリーンにヒットした頻度など、自分のパフォーマンスを評価できます。

さらに Game Golf は、ゴルファーから収集した膨大なデータを蓄積。すでに数百万ものショットを保存しており、こうしたデータが興味深い分析につながっています。例えば、多くのアマチュア・ゴルファーは、グリーンにアプローチする際のクラブの選択を再検討する必要があることも分かっています

「当社のデータから、94%のゴルファーが小さめのクラブを使っていることが判明しています。ほとんどのゴルファーがクラブを慎重に選んで打っていますが、それでも飛距離が伸びません。それは間違ったクラブ選択をしているからです」と、マグアイア氏は説明します。

デジタルキャディー兼コーチ

キャディーは往々にして、プロゴルファーの最高の情報源です。キャディーは、その豊富な経験と、クラブハウスでのキャディー同士の会話から、コースを熟知しており、ゴルファーにアドバイスとモチベーションを与えてくれるプロフェッショナルなのです。

ゴルフ用 GPS ウォッチである Garmin Approach のような新製品はキャディーの役割を担います。ゴルファーを激励することはさすがにありませんが、コースやコンディションについて幅広いフィードバックを提供してくれます

例えば、GPS 機能を使ってゴルファーにボールとホールの距離を示したり、池やラフ、木などの障害物について警告します。また、世界中の 4 万以上のコースの地図を備え、ゴルファーが林の中にいる場合やバンカーにつかまっている場合など、ホールが見えていない場合でも、その位置をゴルファーに正確に教えることができます。

Garmin Approach 上位機種の多くは、ゴルファーのスイングの強さと速度を計測するスイング分析機能も搭載しています。それは、野球でバッターがスイングの改善に使うテクノロジーとよく似たものです。

研究によって、ゴルファーのバックスイング (プレーヤーがボールを打つために後方に腕を引き上げる動作) とダウンスイング (クラブを振り下ろす動作) の割合は 3 1 が理想であることが分かっています。Garmin Approach は、ゴルファーのバックスイングとダウンスイングの速度をショットの度に測定し、理想的な割合にどれほど近いかを表示します。また、この 2 種のスイングと同期するトーン音を鳴らしてコーチの役割を果たします。

一方、スイング・アナライザーの Swingbyte のように、クラブの端に装着する製品もあります。このデバイスは、悪いショットのどこが悪かったのかを特定できるように、ショットの速度だけでなく、さまざまな角度についてリアルタイムのフィードバックを提供します。

また、スイングセンサーの Zepp などの場合は、グローブに装着することで、ゴルファーのスイングパスを 3D 画像で捉えることが可能です。2 つの加速度計とジャイロスコープからなるこのセンサーは、Bluetooth LE でスマートフォンに接続。スイングの速度、腰の回転、さまざまな角度を測定し、それぞれの値を目標値と比較します。

PGA 認定ゴルファーのキーガン・ブラッドリー氏は、このセンサーを装着したグローブを使用してプレーを微調整しているそうです。彼は最近、ミシェル・ウィー氏などを含むゴルファー数名とともに、ゴルファーの知識を Smart Coach 機能に組み込んだ Zepp 2 の開発に協力しています。

「この新製品は、プレーヤーの弱点を診断し、個人のスイングデータに基づいてトレーニング・プログラムを提案してくれます」と、Zepp のアンドリュー・フェリックス氏は説明します

Wii から VR

ゴルフスコアの向上を目指すうえで、バーチャル・リアリティー (VR) の活用も考えられます。現在 5 万ドル ( 510 万円) もする家庭用ゴルフ・シミュレーターも、VR によって、さらに手ごろで楽しいものになるはずです

例えば、ジョーダン・シュピート氏は、ゴルフ・シミュレーターの Full Swing を使って全米オープンに備えました

シュピート氏は Full Swing サイトに掲載されたビデオでこう語っています。

「このシミュレーターは、スピン速度、打ち出し角、打ち出し方向を確認できます。ネットに打ち込んでいるのとは違い、特定のグリーンでのボールの反応を見られますし、ツアーで実際にプレーするコースでプレーできるのです」

Full Swing では、ゴルファーは実際のクラブで実際のボールを打つことになります。実際のボールが飛んでいくと同時に、VR ディスプレイには、そのスイング分析に基づいて、93 のチャンピオンシップ・コースの 1 つにボールが飛んでいく様子が映し出されるのです。

PGA 認定ゴルファーのローリー・マキロイ氏とイアン・ポールター氏は、これとはまた別の家庭用 VR ゴルフ・シミュレーターTrackman を愛用しています。

もちろん、どんなにテクノロジーが進歩しても、ゴルファーに代わってホールインワンを勝ち取ってくれるような製品の登場は期待できないでしょう。それでも、続々と登場する新しいテクノロジーは、週末ゴルファーのプレーを次のレベルに引き上げてくれるような、プロレベルのツールを生み出しています。

※文中に記載の金額は、日本語原稿執筆時の為替レートで計算しています。

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