テクノロジー・イノベーション

ペット愛好家にうれしいハイテク用品

ペットの自撮りからバーチャル・ペットシッターまで、テクノロジーがペットたちのお世話に変化をもたらします。

豪華なペットホテルペットにやさしいレストランが軒を連ね、おびただしい数の愉快な猫の動画がいつでも閲覧できる時代。ペット熱がこれまでになく加熱しているのは明らかです。そんな中、新しいペット用テクノロジーが登場し、4 本脚の家族のお世話に一役買っています。

「ペットと飼い主。その双方の生活の質を向上させるために、最新テクノロジーを採用したこれまでにない『スマート』な製品が誕生しています。ハイテクペット用品は、ペットの健康管理方法を変え、ペットと飼い主の関係強化にも役立っています」と、American Pet Products Association (米国ペット用品協会) の CEO 兼会長であるボブ・ヴェテレ氏は説明。

全自動の「取って来いマシン」からスマートなエサやり器まで、テクノロジーは飼い主とペットの距離をこれまでになく近づけます。

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バーチャル・ペットシッター

ペットと離れるのがつらいとか、単にペットがゴミ箱を漁っていないか確認したいという飼い主には、インタラクティブな「Petcube」カメラ (149 ドル=約 15,000 円) が役に立ちます。iOS と Android に対応したアルミ製の四角い箱を Wi-Fi に接続すると、内蔵のオーディオ機能とスピーカーを利用して、スマートフォンでペットを見守ったりコミュニケーションをとることが可能です。

138 度の広角カメラで HD ビデオをストリーミングするため、ペットが 1 日何をしているのかがはっきり分かります。また、「Petcube」の共有オプションを使うと、「Petcube」で公開設定をしているほかのユーザーのペットのわんぱくぶりをチェックすることもできます。

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ただし、Facebook で動物たちの動画に夢中になってしまいがちな人は注意が必要です。ローレン・ヒッチング氏も、Consumer Technology Association (全米民生技術協会) 主催の国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー CES 2016 の後、自身のレビューで、「Petcube アプリは人間にとって、猫でいうマタタビのようなもの。抜け出せなくなるかもしれません」と語っています。

猫好きには特に、愛猫の様子を見守ったり、声をかけたり、遊んだりできる「Kittyo」 (249 ドル=約 26,000 円) がお勧めです。回転トレイを使ってペットフードを与えたり、レーザーポインターを操作して遊んだり、さらには内蔵のビデオカメラとオーディオスピーカーで愛猫の動画を撮影して共有することもできます。

もう 1 つのお勧めが、「PetBot」(プレリリース版 199 ドル=約 20,000 円) です。この Wi-Fi 対応デバイスは、ライブストリーム動画でペットを見守るだけではありません。終日、ペットの顔を認識するたびに、内蔵の「ペット自撮り」機能で写真や動画を撮り、飼い主に送信してくれます。

ペットと遊ぶ

毎日のお散歩をさぼりがちな犬の飼い主は、新しいデバイスを使うと犬が落ち着きを取り戻すかもしれません。

YouTube でチャンネル登録の最も多いドッグトレーナーであり、「Zak George’s Dog Training Revolution: The Complete Guide to Raising the Perfect Pet with Love」(ザク・ジョージのドッグ・トレーニング革命:愛情を持って完璧なペットに育てるための完全ガイド) の共著者でもあるザク・ジョージ氏は、こう語っています。

「エクササイズは、犬のどのようなトレーニング・プログラムにも欠かせません。ペットの健康維持のために重要なのはもちろん、エクササイズによってジャンプ、掘る、かむ、吠えるなどの問題行動の 90% を防げるのです」

犬を運動させる方法の 1 つが、「GoDogGo Fetch Machine」(サイズによって異なるが、139 ~ 149 ドル=約 14,000 ~ 15,000 円) です。リモート・コントロール機能を使用するか、自動運転設定にして、愛犬と「取って来いマシン」で遊ぶことができます。飼い主は、ボールの発射速度や飛距離のコントロールが可能です。

愛犬と旅行を楽しみたい飼い主、もしくは引っ越ししたばかりの飼い主には、iPhone、iPad、iTouch に対応した「Dog Land」アプリがお勧めです。このアプリを使って、近くのドッグラン、動物病院、ペットホテル、ペット用品店を検索できるほか、犬のお世話に関する便利な情報も取得できます。犬にやさしいスポットについて投票したり、飼い主とペットの場所が分かる写真を共有することで「テリトリーをマーキング」して世界中の愛犬家とつながることもできます。

安全第一

ペットは大切な家族の一員。そんな家族の安全を守ってくれる新しい GPS 追跡デバイスもあります。「Kyon Pet Tracker」(249 ドル=約 26,000 円、先行予約可能、サイズは 3 種類) は、指定された半径 300 フィート (約 91 m) の「安全ゾーン」からペットが出ると、飼い主にアラートを送信し、ペットの所在地を追跡します。首輪に「迷子です」などのメッセージを表示することもできます。

もう 1 つのお勧めは、GPS 追跡ウェアラブル・デバイス「Trackimo」(190 ドル=約 20,000 円) の最新モデルです。

テクノロジー・エキスパートのジュリアン・チョカットゥ氏最近のレビューで、「このデバイスでは、セルラー方式に対応している世界中の場所でペットを追跡できます。地図上で仮想的なフェンスを設定して、ペットがそのフェンスを越えたときに通知するようにしたり、飼い犬の行き先を履歴で確認することができます。複数のユーザーで 1 つのアカウントを使用でき、追跡するペットの数に制限はありません」と説明しています。

「Trackimo」には iOSAndroid に対応したコンパニオン・アプリ (スマートフォンやタブレットなどの携帯端末にインストールし、ネットワーク接続されたテレビやゲーム機などと連携できるアプリ) もあり、飼い犬の所在地を示す地図を表示できます。

食事の時間

定期的にハンガーストライキを起こし、決まった時間に食事をしないペットもいれば、あっという間に食べ終わって、おかわりを催促するペットもいます。そんなペットのために、リモート操作でペットフードを与えてくれる便利なデバイスが登場しました。これは、ペットの健康管理にもとても役立ちます。

「早食いを防止するボウルや、目盛りが付いているなどペットフードの量を管理できるボウルは、日々の食事量や体重を管理できます。飼い主にとって大変便利なツールになるでしょう」とヴェテレ氏。

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Petnet Smart Feeder」(149 ドル=約 15,000 円) は、センサー、学習ソフトウェア、情報豊富なペットフード・データベース、スマートフォンを使って、ペットの栄養に関するニーズを学習し、理解します。また、その情報を活用して、ペットの年齢、体重、運動量、種類に適したペットフードの量や材料を導き出します。飼い主はコンパニオン・アプリを使って、リモート操作でペットフードを与えたり、ペットフードを注文して宅配してもらうこともできます。

抗菌加工のボウル「PetKit Smart Bowl」(36 ~ 40 ドル=約 3,700 ~ 4,000 円) も便利なアイテムで、ペットが食べるペットフードの量を正確に計算してくれます。

iTunes と Google Play からダウンロード可能なアプリを使うと、ペットの現在の体重や、犬種、ペットフードのタイプに基づいて、与えるべきペットフードの量を正確に判断できます。さらに、ボウルにペットフードを盛ると、その量 (重量や体積) がボウルにデジタル表示されます。

これらすべての新しいデバイスがペットに役立つことを考えると、「ハイテクは人間のためだけにあるものではない」と言ってよいでしょう。

 

※文中に記載の金額は、日本語原稿執筆時の為替レートで計算しています。

 

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