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二日酔いの特効薬、ついに完成?

二日酔いには電解質入りの飲み物やアスピリン、バナナが効くとされていますが、近いうちにバイオテクノロジー・ソリューションが二日酔い対策の強い味方になるかもしれません。インドの研究者父娘が、独自に配合した薬品で深酒の代償に挑みます。

上質なワインを存分に味わう晩餐。あるいはビール片手にサッカー観戦する熱い夜。いずれも翌日の代償は高く付きます。年初に脱・二日酔いや禁酒生活を固く誓っても、半年も経てばその誓いを忘れてしまうものです。

バナナ、ココナッツウォーター、多種多様なタンパク質といった生活の知恵としての二日酔い対策は数多くありますが、医学的な効果が認められている薬は、PartySafe や Blowfish (FDA 認可済み) などごくわずかです。残念ながら、こうした薬品の多くは、基本的に各種ビタミンやカフェイン、アスピリンなどの薬剤を組み合わせたもので、その目的は脱水症状を防ぐことにあります。しかも、アルコールとともに長期にわたって摂取すると、肝臓に悪影響を与えるものもあります。

二日酔いの原因とは

そもそも、二日酔いはどのように起きるのでしょうか?
アルコールは神経系に影響を与える有害分子であり、人体でのアルコール代謝は 2 段階に分けて行われます。肝臓と胃で自然に生成されるアルコール脱水素酵素 (以下、ADH と略) がアルコールを分解し、毒性のあるアセトアルデヒドという物質に変換します。アセトアルデヒドは、アルデヒド・デヒドロゲナーゼという別の酵素で毒性のない酢酸に分解され、人体で安全に代謝されます。

長期にわたりアルコールを摂取すると、代謝副産物の有害性とそれに伴う炎症により、肝臓に悪影響を及ぼします。一方、短期的なアルコール摂取では、アセトアルデヒドの蓄積により、いわゆる二日酔いという症状が発生します。

つまり、有害物質の効果的な代謝速度を上げるには、ADH を再活性化する必要があるわけです。

二日酔いに効果を発揮する新バイオテクノロジーソリューション

キャプション:この父娘コンビがバイオテクノロジーによる二日酔いの自然治癒薬を完成させました。

しかし、希望はあります。バーラト・タンドン氏と娘のミタリ・タンドン氏が、バイオテクノロジーを駆使した二日酔いの特効薬であるモーニング・フレッシュ (Morning Fresh) を開発したのです。このノンアルコール・ドリンクをアルコール摂取後に飲むだけで、翌日にはすっきりと酔いがさめ、生産的な 1 日を過ごすことができます。

「お酒を飲んで大騒ぎすることが流行し、街にはバーやレストランがあふれ、せわしない生活を送る若者が増えています」とミタリ氏。Morning Fresh はそんな若者たちのアルコール摂取による悪影響を回避するために開発したのだと説明します。

特効薬の科学的な原理

では、Morning Fresh の仕組みを見ていきましょう。ミタリ氏はこう説明します。「Morning Fresh には、ADH の再活性化速度を上げる効果があります。親会社の Sericare 社は、養蚕分野のパイオニアであり、バイオ素材としてシルクを活用しています。私たちは、研究の結果、シルクタンパク質内にある特定のアミノ酸を発見しました。肝臓で自然に生成される酵素とよく似た物質で、その働きを促進する効果があります」

つまり、この有効成分が肝臓での ADH の生成を促進し、結果として人体でのアルコール代謝が促進される仕組みです。

キャプション:Morning Fresh 研究所とミタリ氏

この薬品は製品化まで 2 年をかけて発売にこぎ着けました。味は、ミント、イチゴ、コーラの 3 種類。60 ml 入りのこの薬品には、シルクタンパク質とともに、ADH の活性を高め、血中アルコール値を下げる効果のあるマルベリー抽出物とビタミン C が配合されています。
ミタリ氏によれば、発売後わずか 4 カ月で、すでに 5,000 本以上を売り上げており、結婚式、パーティー、企業イベント向けに受注していると言います。

ところで、アルコールを摂取せずに、この商品をデトックス飲料として飲んでも悪影響はないのでしょうか。ミタリ氏は、「アルコールを摂取しない人が Morning Fresh を飲んでも全く害はありません。ビタミンと酸化防止剤が配合されているので、肝臓の健康増進に効果があります。とはいえ、この商品が最も効果を発揮するのは、アルコール摂取者に対してです。活性成分が酸化プロセスを促進し、血中のアルコール代謝速度を高めてくれるからです」と説明しています。

 

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